体験談:アートメイクでフリーランス看護師になった経緯|今の働き方ややりがいも

今回は、病棟看護師、美容外科・皮膚科勤務を経て、アートメイクナースとしてフリーランスでご活躍されているSUGIMOTOさんにお話を伺います。

本日お話をお伺いしたSUGIMOTOさん – インスタより
 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

SUGIMOTO┊︎アートメイクNs'(@sugimoto_artmake)がシェアした投稿

フリーランスになるまでの道のり

ー今日はよろしくお願いします!簡単な自己紹介と、フリーランスになるまでの経緯をお伺いしても良いでしょうか?

よろしくお願いします!私は今29歳で、フリーランスになってちょうど1年になります。美容クリニック勤務時代にアートメイクに出会って、今はそれで生計を立てています。もともと、美容関係に進みたいと思って看護師免許を取ったんです。いわゆる病棟勤務というのは2年だけ、急性期内科に勤務していました。

ーもともと美容関係志望だったんですね。

病棟勤務の2年間で基本的な技術を習得して、そのあと美容クリニックに転職しました。いろいろなクリニックを3回ほど転職をしまして、最終的に大手のクリニックで1番長く、5年半勤務したんですが、昨年退職して、今ちょうど1年くらいです。

ー美容クリニックというと、美容整形外科みたいなところですか?

そうです。先生が整形外科手術をして、その患者さまに術後のケアを説明したり、不安が強い方の対応をしたり、抜糸をしたりとか…もともとはそういう業務内容でした。

ー辞めようと思ったのは、やっぱり仕事がキツかったんですか?

いえ、看護師としての業務は好きだったんですけど、そのクリニックで、ちょっと役職がついたんです。採用とか教育とか、看護師業務以外の仕事を手広くやらせてもらうようになったんですが…しばらくやってみて、これは自分に合わないなと。 キャリアの方向性というか、上司ともウマが合わないなと感じることが増えてきて。

ーそれは、断れる雰囲気ではなかったんですか?

年次ごとに、ここの位置にいなければいけないっていうのが結構しっかりしているところだったので。やっぱり大手になればなるほど、そうですよね。 全体をまとめる立場というか、役職になってみないかということで声がかかって、3年くらいは頑張ったんですが…

ー看護師としての業務より、デスクワークが増えてしまった感じですか。

はい。シフトの調整、部署間の連携、後輩の教育…後輩が増えてきて、頼られるのは嬉しいんですけどね。 そこで、自分の本当にやりたいことって何だろうっていうことを考えました。

ーやっぱり、患者さんと関わる仕事が好きだと。

はい、やっぱり私は裏方ではなくプレーヤーでいたいなっていう気持ちが大きくなってきてしまって。 実際日々こなしている仕事内容のギャップにすごくフラストレーションを感じて、ちょっとストレスが爆発してしまったかなという感じです。笑

ーなるほど。で、ご退職されて。他のクリニックに転職ではなく、フリーランスになろう!と思われたきっかけってなんだったんですか?

コロナ以来、フリーランスナースというのもよく聞くようになってずっと興味はあったんです。

ーコロナ以降、看護師の働き方も幅が広がりましたよね。

そうですね、それ以前はフリーランスという言葉すら知らないくらいでした。 でも、まあすごく興味がありつつも、やっぱりキャリアを積まないといけないのかなとかそういう思い込みはあって、今まではそういう選択はしなかったんですけど。

ー美容クリニックを辞める時に、フリーランスになる以外の選択肢もあったんですか?

それはもう、全くなかったです。笑

ーフリーランス一択でしたか。

一択でした。 どこかに所属をするっていうのは、やっぱりその病院の色に染まらないといけないっていうところがあるし、そういうのがもう自分には合わないって思いました。 経験を積んで一人でできることも増えてきたし、まあ、時代の流れ的にも、フリーランスになるなら今だ、と思って。

ー美容関係の中でもアートメイクがやりたくて、フリーランスになったという感じですか?

アートメイクがやりたくてフリーランスになったというよりは、私の場合はフリーランスになりたくて、どうやったらなれるかなと考えた時にアートメイクという手段をとった、という感じでしたね。

ーああ、なるほど。とにかくフリーランスになりたかったんですね。

そうですね(笑)。正直、クリニックを辞めた時は、全然何もあてがない状態でもう辞めてしまったんです。 でもありがたいことに、すごく良いご縁が繋がって。 アートメイクをする場所を提供してくださる方だったり、売上管理をしていただく方だったり、いろんな方に助けられて、今があります。

ーでも、最初はやっぱり大変だったんじゃないですか?

そうですね。今は1年経ってだいぶ収入も安定してきたんですけど、最初のうちは単発のバイトも結構やっていました。

ー単発のバイトというと?

健診の採血とか、ちょっと人が足りていないクリニックさんで短期で時給で働いたり。そういうのをやりながら、地道にアートメイクの集客もして、という感じでした。

集客の方法について

ー集客というのは、どのようにやられたんですか?

まず、インスタグラムで発信をしました。もともと、デビュー前から眉デザインの練習の様子を載せたりしていたので、デビュー後は実際に施術させていただいた患者さまの写真を毎日アップしました。

ーご自身でSNSで発信されたんですね。 SNS経由でお仕事が入ったりすることもあるんですか?

初めましての患者さまからのご依頼は、SNSからが多いですね。 アートメイク以外のお仕事は、一緒に働いているスタッフさんから声をかけていただいたり、知り合いからの紹介が多いです。

ー現在も、アートメイク以外のお仕事もされているんですか?

時々やっています。たとえば知り合いが新しく美容クリニックを開業するということでそのお手伝いや、新しいスタッフへの指導をやったり。アートメイクで部屋をお借りしているクリニックさんの人員が足りないという時に、ヘルプで入ったり。短期集中・期間限定のお仕事ですね。

ーなるほど。フリーランスで仕事をしていると、横の繋がりというか、いつの間にかどんどん人脈が拡がっていくというのはありますよね。

そうですね。フリーランスの魅力だと思います。

アートメイクナースについて

ーアートメイクナースというお仕事についてもう少し詳しく聞かせていただきたいんですが、個別に資格などが必要なんですか?

アートメイクの資格というのはなくて、スキルと看護師資格があれば施術はできます。アートメイクの技術は、スクールに通って習得しました。

ースクールがあるんですね。

はい、自動車の教習所みたいなイメージでしょうか。関西に住んでいるんですけど、東京のスクールまで通いました。スクールによって色々、流派みたいなのが結構あって。

ーさっき、ちらっとおっしゃっていた「施術する場所を提供してもらう」というのは、ご自身の店舗を構えたり自宅サロンでやるのではなく…ということですか?

実際に施術するには、アートメイクは一応「医療行為」になるので、医療機関じゃないとダメなんです。なので、今は美容皮膚科とか一般の皮膚科さんの空き部屋を使わせてもらって施術をしています。

ーなるほど。皮膚科の空き部屋を間借りしているという感じなんですね。快く貸してもらえるものなんですか?

私の売上の何パーセントをお渡しするのでお部屋を貸してくださいってお伝えすると、意外と貸していただけます。お互いwin-winで、気持ちよく働けていますね。

ーそれは、空き部屋があるかどうか、たとえばクリニックに片っ端から電話をかけて貸してもらえるところを探したりされたんですか?

いえ、私はそういうことはしていなくて。前職の繋がりで、仲介に入ってくれる人を知っていたので、クリニックを辞めてからその方にすぐアポをとりました。 その方と業務委託契約を結んで、お任せしています。

ーお〜、すばらしい人脈ですね!

はい、ありがたいです。

ーアートメイクナースというお仕事について、もう少し詳しく聞かせていただきたいんですが。お仕事をする上で気をつけていること、大変なことってありますか?

そうですね。 アートメイクは医療行為ではあるんですけど、やっぱり保険の効かない自由診療という形になるので、どちらかというともうサービス業に近いですよね。 なので患者さまにはそれなりの金額を支払っていただく以上、「満足していただけるように」というところは常に高く意識しています。 ただ、やっぱりできることには限界もあるので、その部分の伝え方だったりとか。そういうところでは、前職の経験がすごく生きているのかなっていうふうに思います。

大変なことは、患者さまの急なキャンセルがあった時。 SNSから新規で予約が入って、準備していたけれど当日来院されず、連絡も取れなくなってしまったりとか。

ーあ〜、あるんですね。ツライですね。

あるんです。予約が入ると、1人のお客さまに3時間とか枠をとっているので、急なキャンセルは本当にツライです。

アートメイクナースという働き方について

ーどれくらいのペースでお仕事されているんですか?週に何日とか、大体でいいんですが。

今はもう、自分が休みたい時以外は予約が入れば行くっていうスタイルを取っています。 お部屋を借りているクリニックさんの休診日は施術ができないので、確実に休みが確定してるのは週に一回という感じですね。

ー結構、いつも予約は埋まっている感じなんですか?

まあ、ありがたいことに埋まっている時期もあれば、例えば午前中に一人だけで午後はゼロという日もありますね。

ー時期によって結構波があったりするんですか?

結構あります。たとえばボーナスが出たりすると、皆さんご自身へのご褒美っていう形で来られたりとか。

ーなるほど!ボーナス時期は繁忙期なんですね。 施術は眉が多いんですか?

今一番の需要はやっぱり眉毛で、次に唇ですね。 あとはアイラインとか、すごく稀ですけどホクロを作ったりする方もいらっしゃいます。

ータトゥーみたいな感じですよね?

そうですね、やっていることは同じなんですけど、タトゥーよりも皮膚の浅いところに色素を入れていくので、そんなに痛みや出血とかもないんですよ。 アートメイクは、実際に針を刺している時間は1時間もないくらいで、それよりもカウンセリングに時間をかけています。 どんな眉の形にしたいかとか、どんな色が似合うかとか、そういうことを時間をかけて聴き取りしていく感じですね。

ーカウンセリングと施術は同じ日にやってしまうんですか?

私は基本、同じ日にするようにしています。全部で2時間〜2時間半くらいですね。

アートメイクの価格設定について

ーその2時間半で、料金は大体どれくらいかって聞いてもいいですか?

はい、結構キャンペーンをゲリラ的にしたりとか、マンネリ化しないようにはしていて、大体1万5,6千円〜2万円いかないくらいの価格設定にしています。

ー1時間以上かけてカウンセリングして、仕上がりがイメージと違う!と言われることってないんですか?

そうですね、私は基本的に2回施術をお勧めしているんです。 アートメイクって一度入れると大体2年はもつと言われているので、1回の施術で決めてしまうのではなくて、1回目はちょっと細く短く、控えめな感じで形を取って、しばらく過ごしてもらって。 2回目で、本当にこの感じで良さそうですか?と確認をとって、良ければもう少し太さをとってしっかりと色を入れて完成、というスタイルを取っています。

ーあ、2年で薄くなってくるものなんですか?

そうなんです。タトゥーと違ってだんだん薄くなってきます。でも、メイクって流行りもあるし、好みも変わるので、メリットでもありますね。

ーなるほど。先ほどおっしゃっていたキャンペーンなんかは、ご自身で考えられているんですか?

いえ、私、結構そういうのに疎いというか…料金はまぁ、いくらでもいいかなと思っちゃっているところがあって。笑 なので料金のことは、仲介の方にお任せして、やっていただいています。

ーそうなんですね。フリーランスって、自分の仕事の価格を自分で決めるというのが結構難しい部分ってあると思うんですが、それを代わりにやってくれる人がいるというのは心強いですね。

はい、そこはお任せして、自分はスキルを磨くことに集中できるので良いですね。 今月はいくら稼いだかという売上の数字を追うことよりも、何人施術をさせていただけたか、ということを大事にしています。

ー今月は目標何人、とか。

はい、たくさん施術経験を積むというのが、技術を磨く上で重要かなと思っています。

アートメイクは事前カウンセリングが大切

ー技術的に、上手・下手というのはやっぱりあるんですか?

もちろんそれもありますが、やっぱり、いろんな患者さまがいらっしゃいますので。 ナチュラルにしたいという方もいれば、外人さんみたいにしっかりした眉を入れるほうが美しいと思われる方もいらっしゃいます。 例えば、私が良いと思う茶色と、その患者さまが良いと思う茶色が違っていたら、もうそれはいくら私が技術でうまく色を入れても、患者さまにとっては下手というか、思っていたのと違う!となってしまう世界です。 なので、本当にその患者さまがどんなものを求めているのかを探り出すというのが、実際に針を入れるよりもすごく大事なことだと思っています。

ー確かに、そうですよね。 こういう色になりますよとか、完成イメージみたいなのって結構正確に提示できるものなんですか?

正確にはなかなか難しいですね。お肌の色って、全く同じ方っていらっしゃらないので。 同じ色素を使っても、肌が白い方に使うと明るい茶色になりますし、逆に日焼け肌の方に使うとちょっと濃い茶色になります。 そのあたりを、施術前にしっかり説明することは大事ですね。 「この写真みたいにしたいです」って、結構皆さん症例写真を持ってこられるんですけど、全然その方と肌の色が違うものだったりとか。 肌の色だけじゃなくて、自眉毛の色や状態なども関係してくるので、それを患者さんと討論じゃないですけど、ああだこうだ言っている時間の方がめっちゃ長いです。

ーああ、なるほど。症例写真通りにやるのが難しいってなると、先にこれでもかというほど説明しておくというのは大事ですよね。

その話は一番大事かなと思っています。

ー今までに、ちょっと困ったお客さんとかいらっしゃいましたか?

施術と関係ないんですが、結構困ったのは宗教の勧誘ですね。

ーああ〜、なるほど。 施術は普通に受けられてっていうことですよね。

そうです。施術後に「すごい良かったわ」って言ってくださって、最後の最後でちょっとこう、紙を渡されたりとか…

あとは、サロンを経営してる方で、「私のサロンでこっそりアートメイクやってよ」みたいに言われたりしました。 本当はダメなんですけど、実際やっているところもあったりするんですよね。

ーあ、医師がいない、医療機関じゃない場所でってことですね。

そうです。公にはできないけど、裏メニューみたいな感じで。 ダメってわかってるけど、たとえばその方のまつげエクステのサロンの部屋を貸すから、そこで月々この金額でやってくれない?とか、言われたりしました。

ー1対1の閉ざされた空間だと、そういう勧誘も多そうですね。 技術的な部分で、クレームとかはあまりないんですか?

そうですね、施術前にきちんと説明して同意書を結んでいるというのもあって、今はあまりないですが、最初の3ヶ月くらいは結構問い合わせがあって落ち込んだこともありました。 それ以降、肌の色の話とかしっかり時間をかけて説明するようにしてカウンセリングの質を上げたんです。 そしたら、すぐに色が落ちちゃったという問い合わせがあっても、最初に伝えてもらってたからそんなに不安にならなかったよと言っていただけて。 やっぱり、事前の丁寧な説明で、その部分は本当にカバーできるんだなと実感しました。 技術的なクレームに関しては、そうやって自分の反省になったりもするので、対応に困ったりとかはないですね。

ーそういう意味でもやっぱり最初のカウンセリングが重要ということですね。

患者さまの満足度を上げるというのと、自分を守るという点でも重要だと思います。 この1年でそのことを学びました。

フリーランスになってからの心境

ーフリーランスになって後悔したことってありますか?

後悔したことはないです。

ーお、言い切りますね。

自分には、合っていたんだと思います。 ひとりになるっていうので不安もあったのはあったんですが、やっぱり退職前2、3年の状態が、かなりストレスがあったんだなって後からすごく思いました。 今は本当に自分のやりたいことをやって、自分らしい働き方ができているなと感じますね。

ーどういう時に、フリーランスで良かったって思いますか?

旅行とか、楽しみにしていたイベントなどに行った時に、帰り道で次の日のことを考えても嫌にならなくなりました!

ーあ〜なるほど。それって地味に嬉しいですよね。 やっぱりクリニックに勤めている時は嫌でしたか。

はい、すごく嫌でしたね。笑 休日が楽しければ楽しいほど、次の日が嫌でした。

ー他には何か良かったこと、ありますか?

そうですね。まぁフリーランスになって、まわりの方がご紹介してくださったりとか、声をかけてくださったりとかで仕事をいただいて。 まわりの方がこう、私自身を見てすごく評価をしてくださるっていう、それがすごく心地良いなって思います。 仕事をしていくうえで、良い評価のされ方だなというふうに思います。

ーわかります。自分自身を評価してもらえるというのはモチベーションが上がりますよね。 逆に、フリーランスだからこその悩みとか、困っていることはありますか?

仕事のことを共有できる相手がいない、というのは寂しい時がありますね。

ー同業者とのコミュニティみたいなのはないんですか?SNSで繋がったりとか。

SNSで繋がることはあるんですけど、なんかやっぱりお互いに、患者さんの取り合いみたいな雰囲気は若干あるかなと思います。

ー仕事のことで本当に困った時に誰にも相談できないというのは、やっぱり不安ですよね。

本当に困った時は、スクールの先生に相談させていただくことはできるんですけど。 それよりもなんかこう、他愛ない話ですね。 さっきの患者さんちょっと大変だったねとか、すごく喜んでくれて良かったねとか、肌が綺麗な方だったねとか、そういう仕事中のふとしたことを誰とも共感できないっていうのは、たまに寂しく思います。

ーなるほど。

あと、交通機関の遅延情報とか、気象情報をよくチェックするようになりました。 大雨や台風で交通手段がなくて職場に行けない、となるのが今一番不安で。 クリニックに勤めていた時は、もしそういうことがあっても他のスタッフがカバーしてくれたり、1人じゃないのでなんとかなるんですけど、今は完全に1対1なので自分の代わりがいないじゃないですか。

ーこちらからドタキャンしてしまうことになりますよね。

はい。もし本当に行けないってなると、なるべく早めに連絡をとってキャンセルさせていただかないといけないので。 そういうところは以前よりかなり気を遣うようにはなりました。

ーそういう信頼関係の積み重ねが大事ですよね、フリーランスは。

そうですね。自分で情報を得て、全部対応して…というのは少し大変ですね。

ーじゃあ特に、本当にフリーランスになったこと自体は、良かったなという感じなんですね。

はい。フリーランスになったタイミングで結婚したんですが、夫もすごく理解してくれています。いきなり辞めたのでびっくりしたと思うんですけど、今のほうが毎日楽しそうだねって言ってくれているので、まわりから見てもそうなんだなって。 後悔は、本当にまったくないです。

年収と経理について

ー収入は、クリニックにお勤めの時に比べてどうですか?

上がりました、ありがたいことに。

ーお〜。すごいですね!

ありがとうございます。収入が増えたというのは、純粋に嬉しいですね。

ー経費は結構かかるんですか?器材とか?

そうですね、主には材料費というか、インクや針、麻酔、コットンなどの消耗品費と、あとは仕事場への交通費くらいですね。

ー月10万とか、それくらいですか?

そんなには引けないですね。意外と経費がかからなくて。なくなったら追加で買うという感じにしているんですけど、交通費のほうが多いくらいです。

ー私もフリーランスなんですけど、やっぱり経理関係は大変ですよね。

大変ですよね。初期費用はそんなにかからなかったので、昨年の確定申告はまだクリニックに勤めていた時の源泉徴収がほとんどだったんですが、今年の分からはフリーランスの分が主になるので…今1年目で、領収証もちょっと溜まってきてどうしようかなって考えているところです。

ー税理士さんを雇ったほうがいいのか、経理ソフトやアプリを使うか、というところですよね。

そうなんです。もう7月ですが、ちょっとまだどうするか悩んでいます。

ー昨年は青色申告で、E-taxで確定申告されたんですか?

はい、E-taxで。でも初めてだったので、ちゃんとできているのか分からなくて。まだまだこれから勉強が必要だなって思います。 開業する前にちゃんと調べておけば良かったんですけど、本当は経費にできたのにレシートを捨ててしまったものとか結構あって、後悔しています。笑

ーああそれは、もったいないです。笑 結婚されているとのことですが、扶養に入るという選択はなかったんですか?

結婚した時にそういう話は夫ともしたんですが、「扶養に入る」というのがなんていうか、自分のプライドが傷付くと感じて。笑 やっぱり嫌だなって思ってしまって、やんわり断りました。

ーでもそれで、ご自身でしっかり稼がれているので。すばらしいと思います。

ありがとうございます。

看護師免許はフリーランスでも活かせる!

ー最後に、看護師としてのキャリアに悩める方たちへ向けて何かメッセージなどありますか?

そうですね。もし今ツラい思いをされているのであれば、無理してそこに縛られる必要はないよっていうのは本当に思っています。 同じような境遇の友人とかもいるんですけど、そういう人の背中を押せるような存在に、私もちょっとずつなれてきたかなって。 上司のこととかでそんなに悩むんだったら、看護師免許を生かしてこういうこともできるよ、とか、本当に幅が広がってきたなと思うので、今いる場所に縛られないでほしいですね。 無理して体を壊してしまったりとか、それこそ命を絶ってしまったりとか…そうなる前に、辞めても生きていけるよ!という声が届いて欲しいし、そういう姿を自分が見せていきたいなって思います。

ーありがとうございました!

ありがとうございました。

お問い合わせ
お気軽にお問い合わせください
» ナスキャリ公式LINEへ